過去のレイプ被害の衝撃を抱えている女性教諭(風祭ゆき)が、男性の性的欲情を受け止められないまま、特殊な性生活を送っていく。屈折した性意識の中で、飄々と世渡りする女性の姿を追っている、日活ロマンポルノ。 本作の主人公は、レイプ被害の余波を抱えたままで生活を続けている女性。異性とセックスするのだけども、心が満たされることはない。「自宅に一晩泊めた男とは一緒になれない」という捻れたプライドを持っているため、男たちから反感を買ってしまう。 真っ暗な部屋の中、ベッド上に間接照明をあてているような映像作りが印象に残る。風祭ゆきの女体の起伏が、薄暗闇にぼんやりと浮き上がり、官能性と芸術性を喚起させてくる。 主人公の「心の浄化」を描いたものとは異なるため、これでいいのだろうかという困惑が浮かんでしまうが、特殊きわまりない境遇にいる女性の「let it go!(流れに沿って突き進むしかない!)」という観点では、ロマンポルノの王道とすることができる。